Utagawa Kuniyoshi: 「梅のはる五拾三つぎの内 府中駅」 - Waseda University Theatre Museum

Artist: Utagawa Kuniyoshi

Title: 「梅のはる五拾三つぎの内 府中駅」

Date: 1835

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Source: Waseda University Theatre Museum
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再演台本の翻刻『未翻刻戯曲集14』によると、「両人、切結ぶ立廻り。よききっかけに、向ふより伝吉、鳶の者、誂らへの旅形りにて走り出て来り、この体を見て、中へは入り、捨てぜりふにて両人を留る事。両人構わず切合ふゆへ、有合ふ毛氈持て来り、双方の白刃を巻付、急度見得」。本図では白刃に巻付けるのは権八の羽織。三浦屋では富士の巻狩の下検分に来た玄蕃が男達姿で子分を引き連れ、小紫を揚げ詰めにしている。玄蕃の子分唐犬権兵衛は、小紫の情婦と称する五尺染五郎と争いになり、土左衛門伝吉が仲裁に入る。名乗り合うと皆が権八のために心を砕いていたことがわかる、という筋。3枚ともコマ絵に、菊五郎が異なる役を演じる場面を描く。コマ絵はそれぞれ場名と絵の内容にズレがある。本組の制作時期は、源之助の役名から絵本の制作以前、さらに弁長の配役から辻・役割の制作以前とわかる。 「権兵衛、着流し、一本差し、男達の拵へにて」(翻刻)。コマ絵の場面は、菊五郎が化猫を演じる「岡崎」。

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